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「ファッションを仕事にする」とは? 業界の先輩に聞きました/前編

憧れの職業、ファッション関連。どんな経歴でその仕事に就き、どんな実情のもと働いているのだろう? メンズノンノが取材したルポの前半は、直接“服”に携わるデザイナーやバイヤーなど4人。

 

デザイナー


「TTT_MSW」デザイナー
玉田翔太さん(24歳)

文化服装学院に在学中に「TTT_MSW」を立ち上げ。モードの視点から作られるユニセックスなストリートウエアがSNS世代に支持され、ワールドワイドにファンを獲得している。「服もデザインも自分の興味の赴くままに掘って、やりたいことを公言していたらいろいろな人が助けてくれた」。最近は映画を観て“マフィア”にハマり、衣装の生地を徹底的に調べたという。昨年11月にはオカモトレイジ氏が企画したエキシビション「YAGI」に英国人画家とコラボTシャツを作って参加。「自分が持っているものは出し惜しみしない。人脈も情報も何でもシェアして、世の中の人全員が幸せになればいい」という主義。現在は気鋭のコラージュアーティスト・ヤビク エンリケ ユウジとのコラボレーションを準備中。「すごくかっこいいので、他が声をかける前にやりたい」。そんなオープンマインドと飽くなき好奇心、ものづくりに対する貪欲な姿勢が玉田さんの原動力だ。

BIOGRAPHY

1993年生まれ 兵庫県出身
17歳 セレクトショップを経営する両親のもとで育ち、高校時代は「ハイブラ中毒」のモード系
18歳 文化服装学院に入学するため上京。先輩に「CEMENT store」を紹介され刺激を受ける
19歳 ラフォーレ原宿のポップアップストアに出品した自作のスウェットに50着のオーダー
20歳 合同展に初参加。200人と名刺交換をして交遊関係が広がり、取引先も増える
22歳 N.Y.で3日間のポップアップストアをオープン。プロモーションの成果もあり大盛況
24歳 よりベーシックで買いやすい価格帯の新ブランド「RESTAURANT」を立ち上げ

 

プレス


「アーバンリサーチ」プレス
柳堀佑太さん(27歳)

物腰が柔らかく、丁寧な応対に定評のある柳堀さん。保育士をめざしていたと聞けば腑に落ちる。「プレス=雑誌に出ている人、という華やかなイメージが強かったのですが実際の仕事は裏方的。商品や会社の魅力をわかりやすく伝える力が要求されます」。スタイリストに商品を貸し出す業務が大きな割合を占めるが、SNSで広く一般にも情報を発信したり、新商品やイベントなどのニュースをメディア関係者に送るウェブの比重も増えているという。「数値化するのは難しいかもしれませんが、ネットのニュースに取り上げられたり、お客様から反響があったときはやりがいを感じますね」。特技やキャラクターもプレスに重要視される昨今、「趣味の料理を通じて広い人脈を持つ上司や、プロ並みのイラストを描く後輩も入ってきました。他の人にはない自分らしい企画力や表現を生かして貢献していきたい」と、自分流を模索中。

BIOGRAPHY

1990年生まれ 東京都出身
17歳 アメリカ映画に登場する労働者のワークウエアにかっこよさを感じ、洋服に興味を持つ
18歳 保育士を志して大学に進学。休日は原宿や渋谷で古着屋とセレクトショップを巡る
21歳 就活で迷った結果、好きなセレクトショップに志願。「アーバンリサーチ」内定
22歳 販売職を予想していたが広報に配属。店舗に携わるポップアップ事業部で仕事を開始
23歳 ポップアップストア運営から告知デザイン、イベントの発案、PRまで様々な業務を経験
25歳 先輩のプレスが退職してプレスチームに異動。約一年のアシスタント期間を経て現職

 

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