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「浅野忠信さんとの出会いで俳優になりました」栁 俊太郎インタビュー

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──今の自分のパーソナリティは?

 ビビりとか慎重ってことになるのかな。でも思い切るときは思い切るし、何でしょうね…。トータルで言ったら、やっぱりガキかもしれない。いい意味では好奇心がなくならなくて、日に日に増している気がする。けれど甘えん坊で我が儘なところもあるので、何とかしたいと思っていたり。友人には「何を考えているかわからない」と言われます。突拍子もないことをしたがる。イタズラも好きですしね、友人の車のバンパーに洗濯物を干したりとか本当にくだらないことですが(笑)。

──そういった遊び心が、撮影にも発揮されることは?

 台本にないアドリブをしたり、ありますね。映画『ジョジョの奇妙な冒険』のコンビニで暴れるシーンでは、テスト撮影は普通にやり、本番ではいきなりガラスを割りまくりました。片付けが大変になってしまって迷惑をかけたんですけれど、もちろんそれはイタズラではなく、そうしたほうがいいと考えてやったこと。監督もすごく喜んでくれました。取り組む以上は何かを提案したい。場の雰囲気や作品の世界観を壊さないことが大前提ですが。

──俳優は、栁 俊太郎の天職?

 自分ではそう思っています。本当にそうなのかは神のみぞ知る、というかわからないですよね。思い描いた通りに人生は進みません。後悔がある訳ではなく、予期しないことが起きますから。僕だって消防士になろうと思っていたのに、突然メンズノンノモデルになって俳優という仕事に出会いました。何が起きるかわからない。特に僕は計画するとあまりうまくいかないタイプなので、あれこれ細かく考えないようにしています。目標は立てつつも、その時々の出会いに任せる感じ。ガッチリと決めすぎていて偶然の出会いや一瞬のチャンスに反応できないのはもったいない。何事にも柔軟に対応して、おもしろがれる人間でいたいなと思います。足りない頭で考えても仕方ないし(笑)。考えることは大事だし無駄ではありませんが、どうなるかわからないことを不安に感じで悩む必要はないのかなと。

──今、一番楽しいことは?

 人と話しているときです。インタビューではこうやって自分のことを話していますけれど、友人とドライブしていれば違う話題になり、撮影現場の共演者とはまた違うことを話しますよね。シチュエーションや相手によって話の内容が変わるのはタメになったり頭の中の整理になったりするから、できるだけたくさんの人と話したい。あとこれは僕の癖で、自分自身をどこか客観的に見ているところがあって。例えばインタビューと友人とでは、話し方も考え方もちょっと変わるじゃないですか。どちらも本当の自分なのに、相手によって変わってくるのがおもしろい。気づいていなかった自分の一面が出てきたりもして、やっぱり人と話をすることは楽しい。俳優をやっているからそんなことを思うのか、そんなことを思うから俳優をやっているのかはわかりません、でも、出会いも含めて“人”がおもしろいなと思うんですよね。

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栁 俊太郎 PLOFILE
1991年、宮城県生まれ。2009年よりメンズノンノ専属モデル。2018年はドラマ『オー・マイ・ジャンプ!』に出演。待機作に映画『チェリーボーイズ』(2/17公開)がある。

インタビューの前半は
発売中のメンズノンノ2月号
掲載しています

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Photos:Teppei Hoshida
Interview&Text:Masayuki Sawada

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