神宮前のショップ「ポール・スミス スペース」には、ポール・スミス氏とデヴィッド・ボウイ氏との、長年の親交を物語るツーショット写真が飾られている。

今年3月、D.ボウイ氏による約10年ぶりのアルバム『THE NEXT DAY』がSONY MUSICよりリリースされたニュースも記憶に新しいだろう。

そして、来たる6月8日（月）、音楽業界における“ポール・スミス × デヴィッド・ボウイ”コラボアイテムとして、『The Next Day』の限定アナログ盤“Red Vinyl” （レッド・カラー・レコード）が、「ポール・スミス」完全限定盤としてリリースされる。

繰り返すが、限定アナログ盤というものは、CDの形状ではなく、CDプレーヤーで視聴不可の、円型の“レコード”というものなのでご注意あれ。

ちなみに、“Red Vinyl”の読みはレッドヴァイナルでもレッドビニールでもいいらしく、意味は“赤色のレコード盤”のこと。

有名どころでは、1973年に発表されたビートルズのベスト・アルバム『ザ・ビートルズ 1962年～1966年』（通称：赤盤 / Red Vinyl）と、『ザ・ビートルズ 1967年～1970年』（通称：青盤 / Blue Vinyl）があるが、通常は黒色のアナログレコードの色別注を通称として英語読みしたものだ。

今回、D.ボウイ氏初となる“Red Vinyl”だが、この赤色もポール氏ならではのユニークな仕様となっており、なんと半透明のレッドカラーなのだ。

ということで、『The Next Day』限定アナログ盤“Red Vinyl”は、全世界のポール・スミス限定店舗およびポール・スミス公式オンラインショップのみで、6月8日（月）から販売（日本）される。

ここまでは、音楽業界のお話。

ここから、ファッション業界のお話。

6月8日（月）の“Red Vinyl”のリリースに合わせ、ジャケ写をフィーチャーした『The Next Day』コラボレートTシャツが日本限定で発売される。

色は、赤。

これは、今年3月の『THE NEXT DAY』リリース時に発売されたホワイトカラーの“レッド”バージョンとなる。

価格は8,400円（税込）。

ちなみに、音楽業界では有名な話らしいのだが、このジャケ写は日本が誇るフォトグラファーの鋤田正義（すきたまさよし／1938年5月5日生）氏が1970年代に撮影 したD.ボウイ氏のポートレイトを、2013年の今、ジョナサン・バーンブルック氏がホワイトの四角で顔を覆うかたちで大胆にアレンジしたものである。

なお、現在完売中のホワイトカラーも再販されるとのこと。

さあ、“Red Vinyl”がリリースされる6月8日（月）までに、まずは、“レコードプレーヤー”なるものを探しておこうか。

Text by Takafumi Hojoh