9/15(土)13時!アンドレア・ポンピリオ氏と祐真朋樹氏のスタイリングアドバイス@阪急MEN’S TOKYO期間限定店
「ANDREA POMPILIO」(アンドレア ポンピリオ)の日本初となるポップアップストアが、「阪急MEN’S TOKYO」に、9月25日(火)までの期間限定でオープン。
あわせて、9月15日(土)13時から15時、デザイナーのアンドレア・ポンピリオ氏とスタイリストの祐真朋樹氏によるスタイリングアドバイスイベント「~アンドレア・ポンピリオ × 祐真朋樹が提案する究極の着こなし術~」が催される。
この、9月15日(土)のイベント開催中に「アンドレア ポンピリオ」を購入した先着20名に、このストアイベント限定の“猿プリント”オリジナルトートバッグがプレゼントされるので是非参加してみては。
ちなみに、「ANDREA POMPILIO」デザイナーのアンドレア・ポンピリオ氏は、1973年、イタリアのぺザロ生まれ。父が建築家、母が画家、そして祖母がブティックを経営する環境で育ち、8歳の時には既にデザイナーになる事を決心していたという。
ポンピリオ氏はその後、ぺザロの芸術大学とミラノ・マラゴーニ・インスティテュートでファッションを学び、「アレッサンドロ・デラクア」「プラダ」「イヴ・サンローラン」等、ミラノ、パリ、NYでメンズデザインの経験を積んだ。
そして、2011-12年秋冬ミラノ・メンズコレクションで、シグニチャーコレクション「「ANDREA POMPILIO」(アンドレア・ポンピリオ)を発表。すぐに注目され、2011年6月、世界最大のメンズ合同展示会「ピッティ・ウオモ」に招待された彼の2012春夏コレクションで、「WHO’S ON NEXT」の新人デザイナーの最優秀賞を受賞している。
そして、以下の物語は、最新作である2012-13年秋冬シーズンのブランドストーリー。
ポンピリオ氏の頭の中なのかもしれない。
眠りから覚め、目を大きく開け天井を見詰める。
そこには、2 人の天使が描かれていて、僕に向かって舞い降りてくるかのようだった。
ベッドの中で左に寝返りを打つと、隣で1人の天使が枕の上に黒髪を広げて眠っていた……この美しい女はいったい誰なんだろう?
確かなことは1つ。ここは僕のベッドじゃない。
起き上がって、ボクサーショーツとオレンジのパンツに足を通し、格子縞のパッチワークシャツを手に取る。
フェラーリレッドのフリンジシューズを履き、玄関はどこかと探している僕を、頭上から2人の天使が見下ろし続けていた。
部屋から出て行く途中で、ブルーのセーターが椅子にかかっているのが目に入った。
僕のじゃないけれど、パンツにぴったり。
かまわない、もう僕のものだ。
階段を上がり、屋根裏部屋に入ると、ブルテリアのペドロが僕を待っていた。
けれど、おかしな目つきで僕を見る。今度はどうしたっていうんだ?
ああ、しまった……今は何時?いつものことだけど、最初の約束にもう遅刻だ。
ナイトウェアを脱ぎ、シャワーを浴びて、ラストブラウンのコーデュロイスーツを着込んで外に出る。
スーツの下には、リムーバルな襟のブルーのシャツを選んだ。そして今日のスタイルの仕上げは、ブラックのブローグシューズ。いつものように駆け出し、パーカーを手にしたままタクシーに飛び乗る。
僕のせいで車の流れが止まっていた。
編集部に入る、今日は新任のボスとの顔合わせだ。
驚いたことに、彼は僕を待ち受けていた……目の覚めるようなオレンジのピーコートにフランネルのネイビーパンツ、ブラックのラバーソールのマスタードイエローのシューズといった装い。見事なスタイルだ。
彼は「アンドレア・ポンピリオ」の入社テストに合格だ。
時計のコール、ベルの音……ああ、またやってしまった。
予定に目を通すと、大文字で「エレクトラとランチ」と書いてある。
もちろん、遅刻だ。
さあ、毎日の慌ただしいスケジュールに追われる、マラソンレースの再開だ。
外に出た途端、スケートボードに乗った若者とぶつかった。
でも、そのセンスのいいスタイルに免じて勘弁してやろう。
シープスキンジャケットに身を包み、印象的なトリコロールの子羊の皮のインナーが張られたスニーカーは、スキーフックで紐が結ばれていた。Tシャツにプリントされたチンパンジーが、まるで、許しを求めているかのようだ。
エレクトラとの約束のブラッスリーの回転ドアを抜けると、テーブルに座った彼女の姿が目に飛び込んできた。
けれど、その隣には……信じられない……彼女の隣に座っていたのは、鮮やかなオレンジのピーコートのボスだった。
彼は僕の知らない男と話をしている。その男はデニムにブルージャージーの上着、ジャケットといった装いで、美しい仕上げのバッグをしっかりと握りしめていた。
エレクトラは僕に目をやり、挨拶の声をかけてきたが、ちょうどその瞬間、最高に素敵な女が車の流れを遮りながら、通りを横切っていく姿が目にとまった。
エレクトラは嫉妬から腹立ち紛れに僕の腕をつねる。
夢か現実か、道の真ん中を行く美しい女は、今朝、僕と同じ枕に寝ていた天使だった。
彼女はブラッスリーに入ってきた。
僕の心臓がどきどきと音を立てる中、彼女は僕の方に向かって歩いてくる……でも、なんだって!
彼女が足を止めて挨拶した相手は僕のボスだった。
僕のスタイリッシュだけど乱雑な毎日に足りなかったもの。それはまさしく、ボスのガールフレンドとのアバンチュールだ。
エレクトラが指一本ぴくりともさせずにレストランから出て行く姿を見つめる。
頭の中は混乱していた。
老婦人が僕に微笑みかけている…今度はどうしろと?
急いで外に出なければ。テレビのチャンネルをひねるように、目の前の現実を変えるんだ。
ショーウィンドウには、僕の姿が映し出されていた。波乱の幕開けとなった今朝からの興奮が収まらない様子だ。こんなにも高揚した思いでいられるのは、このパーカーのおかげだろうか?
この服は、おとぎ話へのパスポートなんだろうか?
道を隔てた向こう側で、赤い髪をした魅力的な女が僕に微笑みかけウィンクしている……また面倒なことになりそうだ。
まるで狐につままれたかのような顛末。
こんな摩訶不思議な「ANDREA POMPILIO」(アンドレア ポンピリオ)の世界観が、9月25日(火)まで阪急MEN’STOKYOの期間限定ポップアップストアで繰り広げられている。
そして、9月15日(土)13時から15時、スタイリストの祐真朋樹氏と一緒に、注目の新進ブランド「アンドレア ポンピリオ」を紐解いてみよう。
タイトル:「~アンドレア・ポンピリオ × 祐真朋樹が提案する究極の着こなし術~」/日時:9月15日(土)13:00~15:00/場所:阪急MEN’S TOKYO 4階「GARAGE D.EDIT」内「ANDREA POMPILIO POP-UP STORE」/出演:ANDREA POMPILIO氏、祐真朋樹氏/※どなたでも参加自由
http://news.hankyu-dept.jp/mens-tokyo/event/index.cgi?c=zoom&pk=187
期間:2012年9月12日(水)~9月25日(火)/場所:阪急MEN’S TOKYO 4階「GARAGE D.EDIT」(住所:東京都千代田区有楽町2-5-1/TEL:03-6251-1381)
阪急MEN’S TOKYO 4階フロアマップ: http://www.hankyu-dept.co.jp/mens-tokyo/floor/4f.html
「ANDREA POMPILIO」(アンドレア ポンピリオ)公式サイト: http://www.andreapompilio.it/index-ss13-after-show-video.html
Text by Takafumi Hojoh