2012.06.11

1972年にデザイナーとしてスタートしてから40年間、革新的なデザインで世界のモードシーンを牽引してきた山本耀司の新境地は、油絵の世界。

6月11日（月）から、表参道のヨウジヤマモト青山店で、山本耀司が描く油絵が日本で初めて一般公開される。

初お披露目はパリの「Yohji Yamamoto」（ヨウジヤマモト）ブティック内で。今回、日本で初披露となる作品群は、全て新しく描き下ろした本格的な油絵作品。

現代における「美人画」だ。

身体と服との間にはらむ空気までをもデザインされたシルエット、生地の性質を知り尽くしたカッティングによる独自のスタイル、内に秘めたフェミニティを包み込むことで女性の神秘的な魅力を現すクリエイション。

それら、山本が40年来追い求めている服作りとは違う手法で、そして、相通じるセンスでキャンバスに表現された美人画の数々。

山本耀司のクリエイションの源泉が紐解かれる貴重な機会だ。

そういえば、自前でコンサートも披露するほどのセミプロミュージシャンとしても有名な彼。今回は、画家としての、山本耀司の世界観の一端を目撃できるのだろう。

Text by Takafumi Hojoh