2010.04.19

　３月のパリ・ウィメンズコレクション期間中に発表された、「アンダーカバー」初となるフレグランスに注目したい。「コム　デ　ギャルソン・パルファム」が５人の気鋭クリエイターのイメージを香水にする、というパリ発の企画に迎えられ、デザイナー高橋盾氏が２年の歳月をかけて完成させた渾身の２作品「HOLYGRACE」と「HOLYGRAPIE」。そのモチーフは、高橋氏自身が古くから意欲的にハンドメイドしてきたぬいぐるみクリーチャー「GRACE」とその子ども「GRAPIE」だ。フレッシュさ、上品さの中にも、ベルガモットやパープルジンジャーなどで毒っぽいニュアンスを絶妙にきかせた新しい香りに、独自の世界観がぎゅっと詰まっている。

HOLYGRACE（左）は「上品さ、石けん、さわやかさ、毒気」、HOLYGRAPIEは「赤ちゃんの香り、色気、スパイシー」をそれぞれイメージした香りに。アンダーカバーならではのファンタジックなボトルがオブジェとしても映える。フレグランス（各）￥12600／アンダーカバー