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とんねるず 木梨憲武に聞いた若い頃の話、ターニングポイント、人とのつき合い方、そして理想の姿。

とんねるず 木梨憲武に聞いた若い頃の話、ターニングポイント、人とのつき合い方、そして理想の姿。

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帝京高校の同級生であった石橋貴明とともに「とんねるず」を結成。『オールナイトフジ』や『夕やけニャンニャン』への出演で爆発的な人気を獲得し、その後も『ねるとん紅鯨団』や『とんねるずのみなさんのおかげです』など、バラエティ史に残る大ヒット番組を数多く世に送り出した。現在は、お笑いだけでなく、歌手やアーティスト活動にも力を注ぎ、この1月にはこれまでの歩みを振り返った自伝を刊行した。「そのとき面白そうって思ったことはどんどんやっていきたい!」。そう語るこの人にインタビュー。

木梨憲武さん 1

 

面白そうなものは
全部やってみりゃいいじゃん

――自伝『みなさんのおかげです』が刊行されました。ノリさんが語るエピソードはとても面白く、人生を楽しく生きるためのヒントや気づきがたくさんありました。あらためて自伝を書こうと思ったきっかけについて教えてください。

木梨 きっかけはいろいろあるんだけど、やっぱり還暦という人生の節目を迎えて、恩返しのひとつとしてこれまでを振り返って本に残すのもいいかなと思ったんだよね。なるさん(安田成美さん、俺の奥さんね)はもちろん、家族、とんねるずや木梨憲武と一緒にエンターテインメントをつくってきてくれた仲間たち、スタッフ。今、俺が幸せでいられるのは、そうした人たちのおかげだからね。俺がひとりでできることなんて何もない。そのことをちゃんと言葉にして残しておきたかったんだよね。

――若いとき、それこそメンズノンノ読者世代である10代後半から20代前半に遡(さかのぼ)って、当時はどんなことを考えていましたか?

木梨 小さい頃からテレビに出たいっていう気持ちはあって、途中サッカー選手になりたいっていうときもあったけど、どうだったかな…。いつも周りをキョロキョロしてて、目の前に面白そうなことがあったら飛びつく、やってみる、会いに行く、あいさつして仲間にしてもらう。そんな感じでずっとやってきただけなんだよね。10代の頃は帝京高校でサッカーをやるのがかっこいいと思ってたから、その頃はサッカーのことばかり考えていたし、卒業してからテレビのオーディション番組に出たのも貴明に誘われて、面白そうだったから。『お笑いスター誕生!!』(1980年に日本テレビ系で放送が開始されたお笑い番組)のオーディションに落ちても、コルドンブルー(かつて赤坂にあったレストランシアター)をクビになってもなんとかなるって思っていたからなぁ。根拠のない自信ね。なんか俺、どんな状況にいても、なんとかなるでしょって楽しんじゃうみたい。テレビに出たいとは思っていたけど、お笑い芸人になるとか、歌手になるとか、そういう明確なものがあったというより、好きなこと、面白そうなものは全部やってみりゃいいじゃんって感じだったかな。特に10代後半から20代前半は。なんせ若いんだから、なんだってOKの年代よ。なんでもできるでしょ。

――「失敗したらどうしよう…」とか、「このままでいいのかな…」とか、不安や心配になったりすることはなかったんですか?

木梨 ダメだったら、「いったん撤収!」でいいんだから。やってみて、「なんか違うなぁ」とか、「これは自分に似合わないぞ」っていうことがあるのに続けていたら、それは効率が悪いし、行き詰まったり、迷ったりするなら、一回現場をバラして、撤収してもいいと思う。撤収っていう言葉のいいところは、「またやりたくなったら戻ってこられる」ってとこ。10代、20代なんて、何度でもやり直しがきくからさ。勇気を持って、撤収っていうのもアリだよ。

やったことにムダはない。
全部つながってる

――人生のターニングポイントみたいな、「これがあったから今の自分がある」と思えるような出来事はあったりしますか?

木梨 ターニングポイントっていうのはよくわからないけど、「意外にあれがよかった」とか、「あの経験が生きたな」っていうのはしょっちゅうある。例えば、コルドンブルーはすぐにクビになっちゃったけど、そこでコントのやり方を少し学べて、「とんねるず」って名前もつけてもらえたし、そのときに紹介してもらったダンスの先生の伝手(つて)で次の仕事につながったり、西城秀樹さんといったすばらしい先輩に出会えたりとかね。コルドンブルーでの仕事は、なんか俺たちには似合わないなぁって感じがしたんだけど、結果的にはいいほうにつながっていった。全部そう。なんでもそう。やったことにムダはないって思ってる。全部つながってる。ダメなら「次いこう、次」で、落ち込まない。

――やる気が出ないときはあったりするんですか?

木梨 ないんだよね(笑)。でもね、そういうときは声に出してみたらいいと思う。「今日もいい天気だな~」「絶対朝ごはんうまいだろうな」とかさ。それと、俺は「どうやったら楽しい場面になるかな」とか、その場面に至るまでに自分なりにめちゃくちゃ段取りをするかな。そして、それも楽しむ! どうしてもやる気が出ない場面になりそうだなと思ったら、どうやったら楽しめる場面になるかを考え抜いて、想像の中でテンションを上げていって、高ぶらせる。俺の場合、段取りのときのほうが楽しかったりするから(笑)。ワクワクして眠れないくらいだもんね!

――では、今まででいちばんピンチだった瞬間はいつですか?

木梨 ピンチっていうか、貴明がカメラを壊したときは焦ったよね。『オールナイトフジ』で「一気!」という曲を歌っていたんだけど、高ぶっちゃったんだろうね。貴明がテレビカメラをつかんで引っ張ったの。そしたら倒れちゃって、なんと1,500万円もするカメラを破損。俺もあのときは歌うことも忘れて、「知らねーぞ」ってつぶやいていたね。結局、保険で対応してもらったのかな。その後、そのときのVTRが何度も放映されて、“伝説”になったから、結果オーライだけど。

――人との出会いという部分はどうですか? ノリさんはよく「陣営」とか「俺ぎみの人」という言い方をしていますが、信頼できる仲間はできるだけいたほうがいいと思いますか?

木梨 そう思う。さっきも言ったように、俺なんてひとりじゃ何もできないから特にね。でも、みんなもそうじゃない? なにをやるにも人の助けが必要だし、すごいなって思う人のそばにいて、考え方とかやり方をマネできたら、世界が広がるでしょ。で、仲間を増やすためにはもうとにかくあいさつするしかないよね、これ大切。キョロキョロ確認しながらね。まず俺を知ってもらう。なんだってそう。本にも書いたけど、とんねるずって師匠がいないんだよね。もちろん弟子もいない。「お笑いのイロハ」みたいなものは、誰に教わったわけでもない。でも、かわいがってくれた大人たち、先輩たちはたくさんいた。あいさつから始まって、「なんだ、今日ヒマなら一杯行くか」ってところから関係がつながっていく。そして、「この番組、一緒にやらない?」とか「歌を歌ってみたら?」とか「絵画展やってみようよ」とか、いろんなチャンスをくれる。やっぱり出会いって大切だよね。

――中には、苦手な人や合わない人もいると思います。そういう人たちとはどうつき合っていけばいいですか?

木梨 「合わない人」っていうのも少なからずいるんだと思う。みんなそれぞれいろんな立場があるし、環境もあるから、それは仕方ないことだよね。俺の場合はね、そういう人たちの話をひたすら聞いてみるかな。反論したって仕方ないし、「ふーん」みたいな感じでひたすら話を聞いておく。でも、そうやって話を聞いていたら、「たしかにねぇ」みたいに参考になることもあったりする。意見が合わないってことは、自分とは違う考え方ってことだから、そこにはなにかヒントだってあるのかもしれない。みんないろいろあるんだからね。とにかく話を聞いてみることかな。


木梨憲武さん 2

関わってくれた全員に
楽しんでほしい

――もし過去に違う選択をしていたら、今とは違う人生もあったかもしれません。あり得たかもしれない人生について考えることはありますか?

木梨 はっきり言うとね、ないんだよね。今の木梨憲武、本当に幸せ。感謝。ひとつの出会いが次の出会いにつながって、それが仕事になってきたから、すべての選択に意味があって、ひとつもムダになっていないと思う。テレビやライヴなんかでは、「あそこはもうちょっと盛り上げたほうがよかったかな」「でもまあ笑いがとれていたしいっか」なんて振り返ることはあるけど、一回一回全力で考えて、段取りして、選択してるから、反省はあるけど後悔はないし、失敗だとも思わない。だから、もう一回同じ人生を歩んでも同じ木梨憲武になっているかもしれないね。

――自分の役割というのはなんだと思います?

木梨 楽しんでもらいたいよね。自分だけよければいいとか、幸せならいいじゃなくて、関わってくれた全員に楽しんでほしい。PEACE&LOVEでしょ。俺の周りにはすてきな先輩たちがまだまだたくさんいて、いろいろなことを学ばせてもらっている。嘘(うそ)をつかず、ありのままの木梨憲武で。「なにかをやってあげる」っていうような、上から目線で動くんじゃなくて、俺がその人に会いたい、作品を見たい、一緒にやりたい、友達になりたい、俺を知ってもらいたい…。そういう活動を形にしていけたらいいなって思ってる。世の中にはまだまだすごい人がいっぱいいるからさ。

「面白そうなことを探して
ずっとキョロキョロしていたい」

――「こうなっていたい」と思う理想の姿はあるんですか?

木梨 やりたいことはいっぱいあるのよ。音楽活動もね、アルバムつくってライヴして。テレビのバラエティ、俳優業もね。今回は本も書かせてもらったし、そのとき面白そうって思ったことはどんどんやっていきたいね。生涯プレーヤー! そして、コーディネーター!! アート活動でもいろいろな形で表現している人とジョイントしていけたらなって思ってる。さっきも言ったけど、世の中にはすごい人たちがたくさんいる。そういう人には自分からどんどん会いに行こうって思ってる。一回会いに行ったら軽くあしらわれたりしてね。「しつこく行くのイヤ?」「ですよね」なんて言いながら、何度でも会いに行っちゃう。その人とつながらなくても、意外な人とつながって別の面白いことにつながったりするからね。ずっとキョロキョロしていたいよね。

 

『みなさんのおかげです 木梨憲武自伝』

『みなさんのおかげです 木梨憲武自伝』
木梨憲武[著]
¥2,200/小学館
木梨サイクルでの幼少期。全国制覇をめざした帝京高校サッカー部。新宿中央公園でのネタ合わせ。駆け上ったスターダム。テレビバラエティの栄枯盛衰。『みなさんのおかげでした』伝説の最終回の裏側。そして、石橋貴明との本当の関係。還暦を機に書き下ろした本格自叙伝!

COMEDIAN / NORITAKE KINASHI

1962年生まれ、東京都出身。80年、『お笑いスター誕生!!』に帝京高校の同級生であった石橋貴明とのコンビで出場。82年に「とんねるず」としてグランプリを獲得。
以降、『オールナイトフジ』『ねるとん紅鯨団』『とんねるずのみなさんのおかげでした』など、数々の人気バラエティ番組に出演。
2019年にはソロ歌手としての活動を開始。アーティストとしても知られ、国内外で長年にわたって個展を開催している。
現在、奈緒とW主演を務めるドラマ『春になったら』(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜22時〜)が放映中。

Photos:Yuichi Sugita Hair & Make-up:Ichiki Kita Stylist:Atsushi Okubo Composition & Text:Masayuki Sawada

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