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【名作時計を学ぶ】カルティエの「タンク」。メンズウオッチの金字塔、人気を集め続ける理由を徹底解説!

【名作時計を学ぶ】カルティエの「タンク」。メンズウオッチの金字塔、人気を集め続ける理由を徹底解説!

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Cartier
カルティエ「タンク マスト」

 人生初の高級腕時計を買うなら、どのブランドのどのモデルがいいのか。詳しく知りたいけど、何から学べばいいのかわからない…。そんな人たちに向けて、一生モノとして愛用できる数々の名作ウオッチを紹介。歴史からデザインまで、時代を超えて人気を集め続ける理由に迫る。第1回はカルティエの「タンク」を徹底解説。

名門ジュエラーが送り出した
メンズウオッチの金字塔

カルティエの名作「タンク」のケースデザインを継承しつつ、ダイヤルをワントーンでまとめ、インデックスも排除したモダンなスタイルで人気を集めた「マスト」は、1970年代に誕生。上写真はその現代版で、ブラックラッカーで仕上げた艶やかなブラックダイヤルは優雅に時を刻む。クオーツ、SSケース、ケース縦33.7×横25.5㎜。日常生活防水。¥434,500/カルティエ カスタマー サービスセンター © Cartier


1. 「タンク」の歴史

カルティエ=メンズウオッチの名門

 赤いボックスでおなじみの名門ジュエラー「カルティエ」を知らない人はいないだろう。創業は1847年で、ルイ=フランソワ・カルティエがパリに宝飾工房を開いたことから始まる。そして卓越した創造性が評価され、王侯貴族たちから支持を得た。そういった伝統や文化は今でも健在で、可憐(かれん)なジュエリーたちは、さまざまな人々を虜にし続けている。そんな華やかなジュエラーである「カルティエ」が、“メンズウオッチの名門ブランド”だと聞いて驚いた人もいるのではないだろうか?

 実はカルティエは、世界で初めて男性用の実用腕時計を生み出したブランド。1904年に3代目ルイ・カルティエが友人のサントス=デュモンのために製作した角形の腕時計こそが、その歴史の始まりなのだ。そしてその名声を不動のものとしたのが、1917年に誕生した「タンク」。これはモデル名からもわかるように、戦車からインスピレーションを受けてデザインされており、直線と曲線を組み合わせたデザインはアールデコ様式と呼ばれる当時の最新モードであった。

 美しいデザインでメンズウオッチの代表になった「タンク」が、1919年に発売されると、瞬く間にセレブリティを魅了し、彼らは“タンキスト”と呼ばれるようになる。その代表的な著名人が、芸術家のアンディ・ウォーホル。彼は「時間を見るためにタンクをつけているわけじゃない。実は巻き上げたことがないんだ。私がタンクを身につけるのは、身につけなければならない時計だからだよ」という言葉を残している。それくらい美しく、そして魅力的な時計だったのだ。

 そしてこの「タンク」のデザインやスタイルはほぼ変わることなく現代へと継承され、今もアイコンとして愛されている。


1920年製のタンク。ケースのフォルムやダイヤルのデザインなどは、現代モデルと変わらない。ただしこの時代のモデルは「ブレゲ針」を使用していた。Vincent Wulveryck, Collection Cartier © Cartier
1950年代から活動を開始し、ポップアートの先駆者として活躍したアンディ・ウォーホル。時計コレクターとしても知られており、美しいデザインの時計を愛した。© Arnold Newman Properties/Getty Images. Used with permission from The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc.

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2. 「タンク マスト」のデザイン

美と信頼は細部に宿る

 「タンク」はその美しいデザインが愛されてきたコレクションである。戦車からインスピレーションを受けたという直線的なケースとラグは芸術性と機能性が巧みに融合したアールデコ様式の典型であり、ケースサイドを延長させたラグに太いストラップを取り付けることで、力強い印象になっている。

 さらにディテールにも語りどころが多い。まずはカルティエの時計の特徴でもあるリュウズのカボション。ブルーの石を使用するのがセオリーで、この「タンク マスト」の場合は、シンセティック ブルースピネルを使用する。このブルーの色が、シャツやニットの袖からちらりと見えるだけでも、オシャレなアクセントになるだろう。

 ストラップのバックル(尾錠)にも注目。なんとカルティエのロゴマークであるCの形になっているのだ。こういった細やかなところにも美意識を取り入れるのが、ジュエラーであるカルティエらしさともいえるだろう。

 最後はダイヤルの6時位置に入った小さな「SWISS MADE」の文字。カルティエはパリ発祥のフレンチメゾンだが、時計の製造は高級時計の聖地スイスで行っている。スイスには熟練の時計職人が多く住み、長年蓄積してきたノウハウがある。「SWISS MADE」は、スイス国内で製造したその証であり、すなわち高品質の証なのだ。

針操作などを行うリュウズに、カボション(トップを丸く仕上げる宝石のカット方法)仕上げの石が入る。ここだけでもカルティエだとわかるくらい、有名なスタイルだ。

バックルはカルティエのC型。細部まで美しいデザインで満たされている。
「SWISS MADE」と明記するためには、スイスネス法という法律に合わせて、時計を製造する必要がある。それくらい品質にこだわりがある。

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3. その他のモデル「タンク マスト」ソーラーモデル

時代を切り開くカルティエの新戦略

 歴史と伝統を重んじるカルティエだが、進歩的な考え方も積極的に取り入れている。1970年代に誕生した「マスト」は、まさにそういうモデルで時代の変化を巧みに読み取り、ブラックやレッド、グリーンといった単色を使ったダイヤルによって、伝統的な「タンク」にモダンでファッショナブルな空気感をまとわせることに成功。まさにマスト(MUST=持つべきもの)な時計として時代をつくった。

 そんなカルティエの新たなチャレンジが、光発電ウオッチである。日本ブランドではよくある手法だが、それを伝統あるブランドが手がけるだけでも異色。しかもクラシックなタンクのデザインをそのまま残したまま光発電を行うために、ローマン数字のインデックスをくりぬいて。そこから光を透過させている。小面積ながらしっかり発電し、時計を動かすという技術はかなりハイレベルであり、カルティエの時計技術の高さを表現した1本ともいえるだろう。

「タンク マスト」

ローマン数字のインデックスやレイルウェイのミニッツトラックなど、カルティエらしいデザインはそのままに、光起電発電のソーラービート™機構を搭載しており、定期的な電池交換が不要に。さらに植物由来のエコレザー製ストラップを使用する。クオーツ、SSケース、ケース縦33.7×横25.5㎜。日常生活防水。¥418,000/カルティエ カスタマー サービスセンター © Cartier

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4. 「タンク」のファッションとしての楽しみ方

ドレッシーな時計はモノトーンで引き締める

名作腕時計 カルティエ「タンク」 高橋璃央
名作腕時計 カルティエ「タンク」 高橋璃央

名作腕時計 カルティエ「タンク」 高橋璃央

 カルティエの「タンク」といえば、そのドレッシーなデザインで有名。どことなく繊細な印象があるので、ファッションでは上品さはキープしつつ、ちょっとだけラフなニュアンスを加えたい。ポイントは素材感で、起毛した生地を使ったCPOシャツを使い、インナーもシャツではなくタートルネックのカットソーに。小さくてエレガントな時計は、黒と白だけで色数を抑えてミニマムにまとめるのもポイント。

時計¥434,500/カルティエ カスタマー サービスセンター シャツ(リノ)¥30,800/グッドスタンディング カットソー¥26,400/エイトン青山 パンツ(ヤンクシャー)¥29,700/アール 柳橋 ランプ¥26,400/ヘイ トウキョウ 

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問い合わせ先

カルティエ カスタマー サービスセンター TEL:0120-301-757

https://www.cartier.jp/

グッドスタンディング TEL:03-6447-2478
エイトン青山 TEL:03-6427-6335
アール 柳橋 TEL:080-7024-4090
ヘイ トウキョウ TEL:03-6427-9173

Photos:Yuichi Sugita Hair:Masaki Takada Stylist:Masashi Sho Model:Rio Takahashi[MEN’S NON-NO model] Text:Tetsuo Shinoda Props:TITLES

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