N.Y.ブルックリンの歩き方 | 洋平’sノンノ | MEN'S NON-NO WEB | メンズノンノ ウェブ

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2017年 8月号

N.Y.ブルックリンの歩き方

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 先日までメンバー4人で曲制作のためブルックリンに1か月ほど住んでいた。昔、川崎市にてメンバー全員で4人暮らしをしていたが、それのN.Y.編である。

 刺激的な1か月であった。街スタジオにて曲制作を2日間行い、翌日は空き日。それの繰り返し。とにかく頭に思いついた音を鳴らすという作業を黙々と行った。というわけでエセニューヨーカーである私の「N.Y.の刺激スポット」を伝えよう。

1. Sleep No More
 私は舞台観賞が苦手である。なぜならこっちが緊張するからだ。だからN.Y.に行く際、ブロードウェーをいろんな人にすすめられたが、まったく興味がわかなかった。そんな中ある方に「それならSleep No Moreを観たほうがいい」と推され行ってみた。使われることなく廃館になったホテルをまるごとミュージカルの舞台にしており、各部屋やフロアにて20人の役者が同時進行で演じており、それを観客が移動しながら観賞する。観客は不気味な仮面をつけ、役者が完全スルーしながら間近で演技をしていく。何とも画期的な演劇だった。面白かったのが約20人ほどいる役者の中で自然と推しメンを決めてしまうところ。仕組みがどこかのアイドルグループみたいだなと思った。ストーリーは難解の極みであるが、セリフがないので英語が苦手な人でも楽しめる。一番オススメしたいスポットである。ちなみに私の推しメンちゃんは怖い顔したメイドさん。

2. フェス
 N.Y.は至るところで音楽が鳴っている。電車の中でもいきなりオッサンが歌いだしたり、駅の構内でも誰かが演奏していたり。しかもレベルが高い。ということは聴く人の耳も肥えている。そんな演者と観客双方のレベルが高い街でのライヴってどんなもんなのか。正直これを知るのが第2の目的でもあった。

 ほぼ毎晩必ず誰かしらのライヴを観に行ったのだが、とにかく熱気がすさまじい。観客がとにかく歌い、踊る。曲間でもガンガン騒ぐ。おそらく日本のライヴであれだけ誰かが騒いでたら確実に周りに引かれる。「うるさい! 私はあの人の声を聴きに来たの!」ってね。そんな光景は皆無で、ここぞとばかりに騒ぎに訪れている。あの観客の狂いっぷりは正直うらやましかった。ライヴハウスやアリーナにも行ったけど、個人的にとても刺激的だったのはフェスだ。大トリはフェニックス。しかしそれまでのアクトに今をときめく、Rae SremmurdやA$AP FERGが出演しており、ジャンルごちゃまぜの雰囲気に大興奮(特に大御所WU-TANG CLANは感動)。すてきだなと思ったのは年齢もあまり関係ないところ。仲よくなった初老のおっさんは「いや〜最終日のTOOLが楽しみで仕方ないよ」と笑いつつ、RAGEのTシャツを着ながらウータンでめちゃノっていた。

 今回の収穫としては演奏自体より、観客の音楽に対する情熱を肌で感じまくったのがデカイ。

3. アメリカンピザの店
 アメリカといえばハンバーガーやステーキを単純ながら思いついてしまうが、ピザも見逃せない。ガイドなどに載っているのはイタリアンピザが多い。デカイけど薄い生地で日本人でも食いきれる。確かにうまいが、N.Y.の街中で皿1枚で食べ歩くにはいくぶんおしゃれすぎな気もする。そこで私が推したいのがアメリカンピザである。分厚い生地にチーズがこれでもかってぐらいふんぞり返っている。「さぁエビバデ太ろう!」とでも言うように。これがスライス1枚1ドルで売っているのだが、値段に反してとびっきりに絶品なのだ。街の至るところにこうしたスライス1枚で売っている店があるのはうらやましい。日本だと出前かイタ飯屋に行かないと食べられない。毎日おやつにして、ここぞとばかりに太って帰国しよう。

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