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「人見知りで感情表現の苦手な僕が俳優をめざすまで」清原 翔インタビュー

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──今、やりたいことをできている?

 はい、お陰様で今のところは。CMだったりミュージックビデオだったり、短い時間で何かを伝える作品が好きなので、そういったものに出られている状況が嬉しいです。

──影響を受けているものは?

 映画『HiGH&LOW』で、僕の役のチームのトップを演じていた山田裕貴くんの現場での振る舞いを見て、この人は凄いなと思いました。後ろのほうに映る人たちにも声を掛けていたんです。そういう姿勢が素晴らしくて、憧れてしまいましたね。作品では、西川美和監督の映画『ゆれる』が大好き。特に、香川照之さんの演技。いつかああいう作品に出てみたい。

──難しいと感じることは?

 カメラなしのリハーサルを“ドライ”というのですが、そこで初めて見せることになる自分の演技に、いつも緊張してしまいます。自分なりに考えて臨むけれど、全然違ったらどうしよう… という怖さですね。反対に楽しいのは、自分自身では言えないことを言ったり、できないことを役としてできること。あと、完成したものを観ることも。編集され音楽やCGがついて仕上がった作品を観るのはやっぱり楽しい。

──人生で大切にしていることは?

 人との関わりを大事にしたい、と思っています。人見知りなので簡単にはいきませんが、撮影現場にいる人たち全員に話し掛けられるくらいになることが理想ですね。

──悩んでいることは。

 感情表現が豊かなタイプではないので、感情を出す演技をどうすればいいか悩んでしまうんです。訓練で変えられると思うので、頑張りたい。自分の長所を履歴書にまともに書けたことがないんですよね。「背が高い」とか(笑)。「運がいい」も書いたことがあります。以前の僕から考えたら、人前に出て演技をして、桐谷美玲さんと共演できるなんて想像もできないこと。どう考えたって運がいい。

──どんな俳優になりたい?

 ふわっとした言い方になってしまうんですけれど、「存在が気になる」俳優になりたい。絶賛されるような演技ができなくても、そこにいるだけで役が成り立つような俳優になれたら。そのためにはいろいろと見たり経験したりが必要と思うので、知らなかったことにも積極的にチャレンジするようにしています。夢は──子どもの頃に観て、強烈に印象に残り続ける作品ってありますよね。ドラマでも映画でもCMでもいい、誰かの記憶にずっと残るような作品に出たい。俳優としてそういうものに一つでも多く参加できたらいいな、と思います。

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清原 翔 PLOFILE
1993年、神奈川県生まれ。大学在学中の2013年にメンズノンノ専属モデルに合格。2015年より俳優活動をスタート、現在公開中の映画『リベンジgirl』などに出演している。

インタビューの前半は
発売中のメンズノンノ2月号
掲載しています

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Photos:Teppei Hoshida
Interview&Text:Masayuki Sawada

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