NEWS

「浅野忠信さんとの出会いで俳優になりました」栁 俊太郎インタビュー

18interview-yanagi-1

俳優としても活躍する“メンズノンノモデル”たちの本音に迫る、メンズノンノ2月号企画「それぞれのミライ」。「実はずっと、写真に撮られるのが嫌だった」──専属9年目を迎えた栁 俊太郎のロングインタビューの続きをウェブ公開します。

 

 
──モデルになろうと思ったきっかけは?

 姉が面白半分でメンズノンノに応募したんですけれど、僕自身も基本的には目立ちたがり屋ではあったので、ノリで受けてみた感じです。まさか合格するとは思っていなくて、連絡があったときには本当にびっくりしました。高校の友人にも言わず、ただ撮影があると授業を休まなきゃいけないから先生にだけは伝えて。「秘密にしておいてください」と頼んだのに、その先生が興奮しちゃって(笑)全校生徒の前で発表されてしまいました。僕が3年生のときに共学になった学校だったし、メンズノンノモデルになって女子にモテるかなと思いましたが… そんなことはなかったですね(笑)。

──8年もモデルを続けるとは思っていた?

 想像していませんでしたね。消防士とかホテルマンとか、いろいろと夢があったんですよ。でもどれも結局、踏ん切りがつかなくて。モデルを始めてからのある仕事で、浅野忠信さんと一緒になることがありました。憧れの人を前に僕はガチガチに緊張していたんですけれど浅野さんは気さくに話しかけてくれて、音楽の話で盛り上がった流れで「俺のライブに遊びにおいでよ」と連絡先を教えてくれたんです。「かっこいいな」「こんなふうに生きていけたら最高だな」と思って、そこから「事務所に入れてください」とお願いして、所属したんです。

──俳優としてのビジョンはあった?

 いや、まだモデル業も1年目の18歳とか19歳の頃でしたから。映画が好きだったから、自分の生活も映画のような世界にできたらいいなとは思っていました。もしも僕の日常が映画になったとして、それを観たら「かっこいい」と思えるようにしようと。そう考えながらやっているうちに、かっこよく生きるとはどういうことなのか、どうしたら感情をうまく伝えられるのか、学んでいった気がします。

──キャリアを積んで、俳優という仕事に対して思うことは。

 見てもらえる機会が増えたので、人に与える影響が大きくなったのかなと思います。新しく入ってきたメンズノンノモデルの子たちに「昔から見ていました」と言われますしね。せっかくこういう仕事をしているんだから、人に何かを与えられるような役者になりたい。僕自身が浅野さんに憧れて影響を受けたように、誰かにとってそんな存在になれたらいいですね。そのためにはクオリティを下げずに間口を広げることが大事なのかなって。映画も、ドラマも、舞台もやる。それは全然悪いことではなく、むしろ楽しいだろうなと思います。

NEWS一覧へ戻る

SPECIAL

PR ARTICLE