プレッピーな諸君へ!世代を超えた永遠のバイブル「TAKE IVY」遂に復刊/TAKE IVY
「TAKE IVY」(復刻版)
発行:アシェット婦人画報社/著:石津謙介、くろすとしゆき、長谷川元/写真:林田昭慶
秋冬シーズンの定番トレンドに挙げられる“プレッピー”だが、その語源をご存知かな?
もとは有名大学進学を目指すアメリカの名門私立学校、プレパラトリー・スクールの俗称だ。ちなみに、“アイビー”とはアメリカ東海岸の名門8大学の俗称。
彼らを指してアイビー・ルック、またはプレッピー・ルックと呼ぶ。
写真:林田昭慶(プリンストン大学キャンパスにて)
特徴は、スクールジャケットやレタードトレーナー、カーキのチノパンやスクールカーディガンなど育ちの良いお坊ちゃまスタイル。
それらのファッションにも、当然、原点というものがある。
学生寮の先輩から譲り受けたもの、大学生協で購入した校章付きのもの、日曜の礼拝時のために用意した紺色のブレザーなど、ありふれた通学着だったものなど。
そんな勉学に勤しむ学生に相応しいドレスコードが、いつしかクラシックな王道となったのだ。
写真:林田昭慶(ダートマス大学校内対抗ソフトボール大会にて)
1960年代初頭のアイビーリーグに通う学生たちを追った写真集が、1965年(昭和40年)に婦人画報社(現・アシェット婦人画報社)から発行された「TAKE IVY」。アイビー黎明期の良書として知られている。
著者は後の「VAN」創業者である故・石津謙介氏、くろすとしゆき氏、長谷川元(はじめ)氏、カメラマンは林田昭慶(てるよし)氏。
まだ海外旅行もままならぬ当時、業務視察の名目でアメリカ西海岸の学生ファッションを間近で見た彼らは衝撃を受け、後の日本にアイビー・ルックを浸透にさせるに至る。
写真:林田昭慶(エール大学近郊にて)
この「TAKE IVY」、長らく絶版だったのだが、初版本をスキャンし直してこのほど待望の復刊。現在、Amazon.co.jpのほか、全国のSHIPS各店、ZOZOTOWNなどで発売中だ。
ちなみに上掲写真は、林田昭慶からお借りしたオリジナル紙焼きの複写。当時のスタイルが活き活きとよみがえってくるだろう。
原点を知ると、キミのプレッピーな着こなしに、深みが出るかも。
「TAKE IVY」(復刻版)
発行:アシェット婦人画報社/著:石津謙介、くろすとしゆき、長谷川元/写真:林田昭慶(Amazon.co.jp、全国のSHIPS各店、ZOZOTOWNなどで発売中)
Text by Takafumi Hojoh